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「知的な老い方」から

2017-03-16 (Thu) 07:30

先日のブログ記事( 神田明神の芝崎納豆 )で、エッセイストの外山滋比古のことを少し書いた。彼の著書にあったという元首相岸信介の老人訓「ころぶな、カゼひくな、義理を欠け」とともに。早速、彼の近著「知的な老い方」(大和書房刊)を読んでみた。

93歳の著者が、人生100年時代をどう生きるか、の出だしに始まり、第1章スタイリッシュ・エイジング(かっこよく年をとる)、第2章生きがいのつくりかた、第3章知的な生活習慣、第4章緊張感をもって生きるの構成で、計24編のエッセーが紹介されている。

内容の全てがなるほど...という訳ではないが、小気味よいテンポの筆運びで、著者の謙虚な人柄を読者に訴えつつ生きることへの自信みたいなものが伝わってくる。

知的な老い方1
知的な老い方(大和書房2017年2月刊)

なるほどの中から1点、エッセー「美しく生きる努力」にあった俳句とともに紹介しよう。
 浜までは 海女も蓑着る 時雨かな 瓢水

これから海に入り仕事をする海女が、急に降り出した雨をさけるために蓑を着て浜まで行った。どうせ海に入れば濡れるのだから蓑など着る必要はないのだが、浜までは濡れずにいきたい---という海女の気持ちを詠んでいる。

どうせ長くない命とわかっていても、折角人間として生まれてきたこの命だから、最後の最期まで愛おしみ大切にしよう。二度とない人生だから、あきらめず、投げ出さず、あせることなく最善を尽くして感謝の日を送ろう...ということかな。

過去に目に触れたことはあるが、改めて重みを増して心にとめておきたい句ではある。

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最終更新日 : 2017-03-18

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