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寿命100歳以上の世界

2016-07-31 (Sun) 05:58

「地球上に人類が表れてこのかた、およそ1000億人の人間が生まれ、人生の驚異を体験してきた。そのうち現在生きているのは70億人だけで、残りの人間は死んでしまった。..」、前書きの冒頭から何とも不思議なメッセージの出だしで、読者に「死という問題」を投げかける。

本文で、人類の平均寿命150歳は想定可能(控えめな数値だという)であり、そうなった場合、平均寿命の伸長で総人口はどうなるか、地球環境は守られるか、また、家族関係の変化、労働形態、経済的な生活、宗教心の影響、...等と様々に膨大な数の資料も駆使して議論を積み上げる。

この本を手にしていた最中、「2015年の日本人の平均寿命」の記事(28日)が。14年と比べて女性が0.22歳、男性は0.29歳と延び過去最高を更新、女性87.05歳、男性80.79歳に。記事は続いていつものように、「厚労省は医療技術の進歩等で平均寿命はまだ延びる余地がある」とあった。

寿命100歳以上の世界と
「寿命100歳以上の世界」表紙と国・地域別の平均寿命(日経、7/28より)


この本は、日本では2013年末に阪急コミュニケーションズ社から発刊された「寿命100歳以上の世界」(英文名100PLUS、著者ソニア・アリソン、原著発刊2011年春)。さてそこで、冒頭の1000億という不思議な数字をネットで探ってみた。 

それによると、これまでに地球上に生まれたヒトの数はどれほどか」という問いの不思議と思える答えは「1076億人」である。これをPRBという国際非営利団体の人口調査局(PRB・Population Reference Bureau)が、2011年末に推計値として発表していた。

PRBのサイトをみると、この興味ある問いの答えを、下の表のように年代ごとの人口、千人当たりの出生率、1つ前の年代からの総出生数というように見積もり、たどっていく。その結果が出生数の総計が1076億という数になる。

集計の表によると、人類の歴史は5万年前にたった2人のヒトからスタートしたと想定される。今、自分も含めたここにいる一人ひとりが、人類の1000億超のヒトの中の「1」に過ぎないという不思議なメッセージとなる。

詳しくは、以下のサイトをご覧いただきたい。

国際非営利団体の人口調査局(PRB)のサイト:
How Many People Have Ever Lived On Earth? 108 Billion
http://www.prb.org/Articles/2002/HowManyPeopleHaveEverLivedonEarth.aspx


これまでに地球上に生まれたヒトの数はどれほどか(PRBのWebサイトより)
 人類1000億人 
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最終更新日 : 2016-07-31

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