fc2ブログ
Top Page › コミュニティ情報 › 3生涯学習& › 地域創生と行政の役割

地域創生と行政の役割

2016-01-29 (Fri) 07:07

28日(木)、豊島区長の高野之夫氏が語る公開講演会「地域創生と行政の役割」に参加した。

日本創生会議の発表(2014年5月)によって東京の23区で唯一「消滅可能性都市」に指定された豊島区、理由は「転入」によって支えられてきたこれまでの人口増が2040年にはその「転入」人口が減少するため、ということだった。

消滅可能性都市対策本部が設置され、既にいくつかの構想が打ち出された。政府が6月30日に閣議決定した「まち・ひと・しごと創生基本方針2015」の柱に、高齢者が地方に移住する「日本版CCRC(Continuing Care Retirement Community)」構想が盛り込まれているが、豊島区が進める秩父市との間での2地域交流・居住や高齢者移住はそのCCRCのひとつでもある。

区長による講演会
高野・豊島区長による講演会(1/28)

消滅可能性都市緊急対策本部の打ち出した対策の柱は、次の4つ。これに取り組む基本のスタンスは「個別の都市の問題というよりも、日本全体の問題として考える」ということだった。
①女性にやさしいまちづくり(出生数増加、転出減)
②地方との共生(地方が潰れれば、豊島区も潰れる)
③高齢化への対応(地域包括ケア、日本版CCRCなど)
④日本の推進力(世界を相手に稼ぎ、日本活性化の推進力となる)

区長就任時の赤字財政から、昨年の5月には念願のマンション一体型(日本初)新庁舎もオープンさせた。とても行政の発想とは思えない手法で区の金をかけずに完成させ、200を超える自治体が今も見学に押し寄せているという。そして、先進的なまちおこし施策をも進める豊島区の構想や役割、着実な取り組みなどが語られた。

人口28万人、面積13.01平方キロ、人口密度が日本一高密な都市・豊島区と人口はその1/4、面積は44倍の秩父市が互いに連携してまちおこしに取り組む、成功して欲しい痛快な試みである。参加意義を感じさせる興味深い講演会だった。

参考:
消滅可能性都市とは、少子化や人口移動に歯止めがかからず、将来に消滅する可能性がある自治体を指す。増田寛也元総務相ら民間有識者でつくる日本創成会議が2014年5月に打ち出した考え方。全国の市区町村の半分にあたる896自治体を指定して、早急な人口対策を促した。

関連記事

最終更新日 : 2016-01-31

Comments







非公開コメント

これから何処の自治体でも

  相当真剣に取り組まないと、将来の安定を欠くことになりそうです。
 ネット関連の活動分野がもっともっと身近になって、様々な地域の問題を住民が共有することが求められてくると思います。
 良い講演に拍手です。
2016-01-29-19:39 野火止用水
[ 返信 ]

Re: これから何処の自治体でも

日本創生会議の発表(2014年5月)、「消滅可能性都市」は多くの自治体に緊張感と今後の対応の加速をもたらしていますね。我が東大和市にとっても。Junpei
2016-01-31-07:01 Junpei
[ 返信 ]