2014-06-08 (Sun) 06:38 ✎
2020年の東京オリンピックに向けて、オリンピック・レガシーという言葉が使われだした。
もともとレガシーは遺産とか資産を意味するが、近年国際オリンピック委員会(IOC)が最も力を入れているテーマの一つオリンピック・レガシーは、オリンピック開催都市や開催国が長期にわたり継承・享受できるオリンピックの社会的・経済的・文化的恩恵を意味する。
IOCの憲法ともいえるオリンピック憲章にも「オリンピック競技大会のよい遺産(レガシー)を、開催都市ならびに開催国に残すことを推進する」、と明記されている。この規定が憲章に盛り込まれた契機の1つは、1998年のオリンピック招致を巡るIOC委員買収事件だったとされる。
この事件をきっかけに2002年11月IOC総会でレガシーに関する規定が盛り込まれ、以降、IOCはオリンピックを通じての世界平和を目指す活動(オリンピック・ムーブメント)の一環としてレガシーを重視するようになり、さらに2012年大会の開催都市決定プロセスから、開催都市として立候補する段階での言及が必要な項目となった。
東京オリンピック招致活動のPDF文書では、単に物理的資産を残すという意味以外に、これまでのオリンピックを一新するようなスポーツの力を「資産」として作り上げ、東京のみならず、世界的資産として残す、というような表現にもなっている。
振返ってみると、1964年東京大会も、イベントの成功はもとより、東海道新幹線、首都高に代表される社会基盤整備、国民の自信回復、さらには戦後復興・平和国家アピールなど、高度経済成長や日本の新豊かさを実感するさまざまなレガシー(遺産)を創りだしたといえる。
そして今また次のオリンピックを機に、イベント成功だけでなく、未来に持続するレガシー(遺産)を創出することが大切で、2020年のさらにその先を見越した社会(環境問題、少子高齢化問題を抱える)に対し、その課題を次代に先送りするのではなく、今、取り組もうという動きが日本のそこここで出てきている。さぁ、シニアも何ができるか考えてみよう。
参考:
東京2020オリンピック・パラリンピック立候補ファイル(PDF)のサイト
http://tokyo2020.jp/jp/plan/candidature/index.html
もともとレガシーは遺産とか資産を意味するが、近年国際オリンピック委員会(IOC)が最も力を入れているテーマの一つオリンピック・レガシーは、オリンピック開催都市や開催国が長期にわたり継承・享受できるオリンピックの社会的・経済的・文化的恩恵を意味する。
IOCの憲法ともいえるオリンピック憲章にも「オリンピック競技大会のよい遺産(レガシー)を、開催都市ならびに開催国に残すことを推進する」、と明記されている。この規定が憲章に盛り込まれた契機の1つは、1998年のオリンピック招致を巡るIOC委員買収事件だったとされる。
この事件をきっかけに2002年11月IOC総会でレガシーに関する規定が盛り込まれ、以降、IOCはオリンピックを通じての世界平和を目指す活動(オリンピック・ムーブメント)の一環としてレガシーを重視するようになり、さらに2012年大会の開催都市決定プロセスから、開催都市として立候補する段階での言及が必要な項目となった。
東京オリンピック招致活動のPDF文書より
東京オリンピック招致活動のPDF文書では、単に物理的資産を残すという意味以外に、これまでのオリンピックを一新するようなスポーツの力を「資産」として作り上げ、東京のみならず、世界的資産として残す、というような表現にもなっている。
振返ってみると、1964年東京大会も、イベントの成功はもとより、東海道新幹線、首都高に代表される社会基盤整備、国民の自信回復、さらには戦後復興・平和国家アピールなど、高度経済成長や日本の新豊かさを実感するさまざまなレガシー(遺産)を創りだしたといえる。
そして今また次のオリンピックを機に、イベント成功だけでなく、未来に持続するレガシー(遺産)を創出することが大切で、2020年のさらにその先を見越した社会(環境問題、少子高齢化問題を抱える)に対し、その課題を次代に先送りするのではなく、今、取り組もうという動きが日本のそこここで出てきている。さぁ、シニアも何ができるか考えてみよう。
参考:
東京2020オリンピック・パラリンピック立候補ファイル(PDF)のサイト
http://tokyo2020.jp/jp/plan/candidature/index.html
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最終更新日 : -0001-11-30