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ボランティアと電子出版

2013-06-23 (Sun) 08:09

昨年、シニアの積極的な社会貢献の例(耕作放棄地への取組み、アクティブシニア)として、このブログでも取りあげた神奈川県に住むK君、もうひとつのボランティア活動に力を入れている。

彼がボランティアでやっているパソコン教室での縁から、知り合った全盲の高齢者(Tさん)の研究(十日町・妻有郷の方言)を支援することになった。支援の内容は、そのTさんが全盲になる前の闘病中に書きためていた方言集(原稿約6千枚)の整理をし、「出版」のお手伝いをするというものだ。

このほど、やっと書名「言の端 雪片集 妻有郷のことわざ」の電子出版にこぎ着けた。電子出版サイトの「試し読みを開く」をクリックすると無料で内容(一部)を閲覧することが出来る。

支援しているこのTさんは今年80歳、長い間、患っていた糖尿病の影響で8年ほど前に失明(全盲に)した。それ以降、音声入力でのパソコンもおぼえ(73歳で!)、彼は続けていた出身地・新潟県十日町地方妻有郷(つまりごう)の方言の研究を後世に残すべく、出版の準備作業にも取り組んだ。

準備作業とは、書きためた原稿を多くのボランティアの方に読んで(音訳奉仕)もらいCD‐ROMに記録する。それをTさんが専用ソフトを使ってパソコンに入力していくという方法。「出版」のためには、入力したこのパソコン情報をさらに別のボランティアの方々の手でワード化するなどの作業も必要であった。

K君もパソコン面での支援に加わり、ワード化などのステップもさらに膨大な期間を要することから、「出版」の形も人手と経費の面から検討を重ねてきた。電子出版は5月以降、2巻、3巻と版を重ねてつつあるらしい。

TさんのHP(越後 妻有郷の言葉と方言)にも電子出版のことが掲載されている。K君もTさんも頭の下がるアクティブシニアだ。

電子出版 ”言の端”雪片集
言の端

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最終更新日 : 2018-07-16

Comments







非公開コメント

すごくいい話

 こうしたお話を聞くと元気が出てきます。つたない本を出したとき、盲目の方が読みたいとの申し出に、点訳のボランティアの方々が数人集まって、実現して下さいました。途中、数々の用語についての質問に、読む方の立場をわきまえない至らなさに反省し、恥ずかしくなりました。
 どうしてこんなにアクティブなのか、「何かのお役に立ちたいだけ」との言葉がずしんと胸に残っています。
 野火止用水
2013-06-24-09:10 野火止用水
[ 返信 ]

Re: すごくいい話

先日、特別養護老人ホームを見学した時も、個人、団体を問わず多くのボランティアの方々の支援をもらっいるとの話をスタッフの方から伺いました。協力の申し出も沢山あるとのことでした。
2013-06-24-11:13 Junpei
[ 返信 ]