2013-04-20 (Sat) 06:20 ✎
「どんなときでも、いのちは輝く 訪問看護師 秋山正子」(2010年3月NHK総合放送番組 プロフェッショナル-仕事の流儀)をDVDでみる機会があった。以前、このブログの記事、在宅介護と開業ナース(2013/3/14)でも書いた自宅での終末療養にも繋がるテーマだが。
ケアをする患者の心に寄り添い、その人の“輝き”を引き出すことを大切にする...、究極ともいえる訪問看護師としての活動がドキュメンタリーで描かれている。日頃、関心をもっているテーマなので早速、氏の著書「在宅ケアの不思議な力」(医学書院刊)を取り寄せてみた。
本の帯の推薦文(ノンフィクション作家 柳田邦男)にあった「人がその人らしく生き抜くのを支える新たなケアのあり方を構築してきた熱い実践の手記だ」がぴったりする内容だ。
訪問看護を志すきっかけとなった姉の死(1989,1990)、その頃、訪問看護ステーション、訪問介護事業所、在宅療養支援診療所といった各種のサービスは制度化されていなかった。
そのような時期から、延命を第一とした「病院の医療」と人の尊厳を優先する「在宅ケア」との大きなギャップ(どちらも患者のために良かれと力を尽くす)に直面しながらひとつひとつ戦い、常に何が患者と家族のためになるのかを追求し続け、築き上げまた走る、そんな内容だった。
様々な試練の中で、また多くの人生の終焉に関わった中で得られた結論からのものであり、人が座学や聞くことでしか体験できないことを、自分の経験から感じ取って語っているその重みは凄い。
在宅看護師・秋山正子をこの番組(DVD)では看護師としての仕事のプロ、というように描き出していた。(番組の性格上やむを得ないか) が、著書を読んで、そういう捉え方ではなく、終末期を迎えた人々が幸せに幕を閉じるための「引き出し役」、あるいはそのようなことを実現していく挑戦として捉えた方がもっとよかったのではと感じた。
病院中心で行われている医療からの脱却を図ろうと、今、国のこの医療のしくみが一斉に在宅医療に舵を切り始めたというが、多くの人が「在宅ケア」の理解を深めなければならないという点では未だ発展途上である。「看護」の領域は奥が深い。
ケアをする患者の心に寄り添い、その人の“輝き”を引き出すことを大切にする...、究極ともいえる訪問看護師としての活動がドキュメンタリーで描かれている。日頃、関心をもっているテーマなので早速、氏の著書「在宅ケアの不思議な力」(医学書院刊)を取り寄せてみた。
在宅ケアの不思議な力(秋山正子著)
本の帯の推薦文(ノンフィクション作家 柳田邦男)にあった「人がその人らしく生き抜くのを支える新たなケアのあり方を構築してきた熱い実践の手記だ」がぴったりする内容だ。
訪問看護を志すきっかけとなった姉の死(1989,1990)、その頃、訪問看護ステーション、訪問介護事業所、在宅療養支援診療所といった各種のサービスは制度化されていなかった。
そのような時期から、延命を第一とした「病院の医療」と人の尊厳を優先する「在宅ケア」との大きなギャップ(どちらも患者のために良かれと力を尽くす)に直面しながらひとつひとつ戦い、常に何が患者と家族のためになるのかを追求し続け、築き上げまた走る、そんな内容だった。
様々な試練の中で、また多くの人生の終焉に関わった中で得られた結論からのものであり、人が座学や聞くことでしか体験できないことを、自分の経験から感じ取って語っているその重みは凄い。
在宅看護師・秋山正子をこの番組(DVD)では看護師としての仕事のプロ、というように描き出していた。(番組の性格上やむを得ないか) が、著書を読んで、そういう捉え方ではなく、終末期を迎えた人々が幸せに幕を閉じるための「引き出し役」、あるいはそのようなことを実現していく挑戦として捉えた方がもっとよかったのではと感じた。
病院中心で行われている医療からの脱却を図ろうと、今、国のこの医療のしくみが一斉に在宅医療に舵を切り始めたというが、多くの人が「在宅ケア」の理解を深めなければならないという点では未だ発展途上である。「看護」の領域は奥が深い。
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最終更新日 : -0001-11-30