三択ならば「がん」を希望!

立川商工会議所で開催された市民講演会(7/29)に参加。テーマは「希望する死の迎え方」、主催は立川在宅ケアクリニック、サブタイトルは、「~超高齢多死社会を迎えた日本!尊厳死、平穏死の迎え方の心得~」となっていた。予約制だったが入場は無料。

少しショッキングなテーマだが講師は長尾和宏氏。尼崎市の在宅医で、外来診療から在宅医療まで”人を診る”総合医療で名が知られている。超高齢多死社会を迎えた日本では、尊厳死や平穏死のこと、少しは考えて備えておいた方がいいのですよ、という内容。長尾和宏医師のことは5年前のブログ記事( あるジャーナリストの死 )等でも、取りあげている。

A.がん B.臓器不全症 C.認知症 この3つの病態の終末期にどんな違いがあるのか。区別して、意識しよう!

在宅医療の市民講演会170729講師長尾和宏氏講演会
講演開始15分前の会場と講演会の案内チラシ


人の死の95%は終末期があって、そして死を迎える。病態A(がん)タイプの終末期は最後の1週間、B(臓器不全症)タイプは入退院を繰り返す、C(認知症)タイプは終末期の期間が長い。選べるとしたら、何を選ぶかという問いに、会場の参加者の1割がCで、9割がA(がん)に手を挙げた。

以下、講演の中でメモに残したいくつかを挙げておこう。
・超高齢多死時代に突入した日本。2025年には団塊の世代が後期高齢者となる。
・年間死亡者数130万人は、2025年から急増し、2040年のピーク時は悲惨な状況となる。
・今は病院での死が8割、在宅死が1割(残りは施設など)、その病院死への逆転は1976年からだった。
・終末期以降は過剰な治療を控える。平穏死=自然死≒尊厳死。
・医学が発達して徐々に終末期の様子が変わってきた、分かり難くなっている。
・終末期は見えない。終わってから分かること、しかし備えておこう、自分で決めよう。
 (生命保険的には6カ月)
・延命死とは水と薬で溺れて死ぬこと。胃ろう、抗がん剤、延命治療、これらをいつ止めるか。
・在宅医療=美談という話ではないが、患者、家族、病院、在宅医でよく話し合っておこう。
・リビングウィル(不治かつ末期時の治療についての意思表示)、保証する法律が日本にないが、尊重はされる。

講演の中で、マスコミで話題になったタレントの川島なお美、大橋巨泉、小林真央の死や認知症患者の死を Youtube 画像等で紹介し、大変に分かりやすく解説してくれていた。

地域の在宅医療の実情は?在宅医療の地域とは?地域包括ケア(システム)とは?大きく変化してきたこのテーマ、第2の義務教育的な「大人の社会科」の必須科目であることは間違いない。

参加して収穫のある講演会だったといえるだろう。会場は200人収容で、参加者の8割くらいは女性だった。9月にはさらに規模の大きい市民公開講座も計画されているので、紹介しておこう。

市民公開講座170924
市民公開講座9月24日


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