考えても無駄だけど考えておく

先月参加の講演、ブログ記事( 三択ならば「がん」を希望! )で紹介、それに続く立川の市民講演会に参加(16日)、講演のタイトルは「後悔しない最期の時の迎え方」、この講演も予約制で入場無料、講師は立川在宅ケアクリニック理事長の井尾和雄氏。

がん、難病、寝たきりの患者 3000人以上を最期まで看取ってきた経験のある在宅ケア専門の医師だ。在宅ケアでいう「訪問診療地域」とは、立川市を中心に半径16km 圏、隣である東大和市も同じ「地域」となる。

講演の中で日本は、がんの末期対応では後進国であると、さらに、この多摩地域はホスピスの数等の点でみても、後進地域であるという。そして超高齢社会の中で、人生最期の日をあなたはどこで迎えますか、と問う。

市民講演会会場170816講演会案内 
講演開始20分前の会場と案内チラシ


人のゴールは、死。人の死亡率は、100%。その死をどこで迎えるか、病院・施設・自宅か。自分の死に場所を自分で選べない日本、その実態を様々なデータと体験から報告し、考えても無駄なようだけど考えておこうと訴える。

以下、講演の中でメモに残したいくつかを挙げておこう。
・超高齢多死時代の日本、団塊の世代が2025年には後期高齢者となる。
・年間死亡者数約130万人がピーク時に170万人、看取り先の確保が困難(悲惨な状況)となる。
・病院に行けば何とかなるという日本人の考え方があるが、人生の最期は違う。
 (自分は自宅でと思っていても家族は病院で、となる)
・救急車を呼ぶということは病院に、助けて下さい!ということ。
 尊厳死が法律で担保されていない日本では、様々な延命措置につながり得る。
・看取りを謳う高齢者施設でも、看取りをしない施設が半数ある。
・在宅看取りには3つの覚悟が必要。
 ①家で死にたい 本人の覚悟
 ②家で看取りたいという 家族の覚悟
 ③家で最期まで支えるという 医師の覚悟

センセーショナルなタイトル、参加者に対しては時に突き放すような投げかけ、様々な体験と講師の思いを熱く語る、そんな講演だった。主催は多摩信用金庫本店。

講師の井尾和雄氏、テレビ等の取材を受けても地域の役には立たないということから、最近は地域の活動・医療に専念しているとのこと、遅れている地域の包括ケア体制に警鐘を鳴らしている。

カミさんと2人で受けた直近の2つの終末医療についての講演、さて、夫婦でゆくゆくの覚悟の方針を決めておかねばなるまい。

講演資料の抜粋
講演資料の抜粋(クリックで拡大)

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